Compound(コンパウンド)

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Compoundとは

Compound(コンパウンド)とは、Defi(分散型金融)を代表する*レンディングプラットフォームです。分散型金融なので、管理者はいません。

*仮想通貨のレンディングとは、自分が保有している仮想通貨を取引所に貸し出すことで利息を得られる運用手法をいいます。

*スマートコントラクトにてトークンを借りること・貸すことが出来ます。

*スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で契約内容がプログラミングによって自動実行される仕組みをいいます。契約は仲介者を必要としないのでコストが大幅に削減され、不正が行われることがありません。


Ethereum(イーサリアム)系のレンディングプロトコルなので、Ethereumベースの*トークンのみが使えます。

*トークンとは、独自のブロックチェーンを持たない仮想通貨です。ビットコインやイーサリアムなどの独自のブロックチェーンを間借りする形で発行・販売されます。独自のブロックチェーンを持つビットコインやイーサリアムは予め通貨の総量や発行量がプログラミングによって決められていますが、これに対してトークンは中央集権的であり、発行者が発行数量などを自由に決めることができます。

   

仮想通貨を供給するともらえる 「cToken」

*Compound の*プール(流動性プール)に仮想通貨を供給すると、その対価として同額分の「cToken」を付与されます。cToken は Compound におけるネイティブトークンです。供給された仮想通貨によって異なる cToken が発行されます。

たとえば、
 10ETHを Compound に供給すると → 同じ価値を持つ「cETH」が付与される
 10DAIを Compound に供給すると → 同じ価値を持つ「cDAI」が付与される
 10USDCを Compound に供給すると → 同じ価値を持つ「cUSDC」が付与される

付与されたcTokenは、一定の利率(複利)で利子が付与されます。
だから、供給した仮想通貨を引き出す際には、その利子として付与されたcTokenが供給した元の仮想通貨にプラスして返ってきます。お得ですね。

それだけではありません。
このcTokenは、Compound 以外のサービスで取り引きすることが出来ます。
たとえば、分散型取引所のユニスワップで実際にcTokenは取引されています。
ユニスワップなどでこのcTokenを売却した場合は、Compound に供給した仮想通貨を引き出すための権利も一緒に売却したことになるのです。
さらに、先述したcTokenに付与される利子の権利も売却したことになります。
逆を言えば、cTokenを購入すればそれらの権利を得ることができるわけです。

すごいですね。
こんなことをしかも銀行のような仲介機関を通さずにピアツーピア(peer to peer)で実行できる
のです。

なお、Compoundで仮想通貨を借りる場合は、担保となる仮想通貨を預け入れる必要があります。
ここで預け入れた仮想通貨にも cToken が付与されます。
つまり、Compound に仮想通貨を預け入れると、借り入れた仮想通貨と cToken の両方を得ることができるのです。

   

仮想通貨の預入・借入でもらえる 「COMP」

Compoundでは、通貨の預入・借入でCOMPトークンという*ガバナンストークンが付与されます。
通貨を預入すれば金利を受け取り、借入すれば金利を支払わなければいけませんが、このCOMPトークンは預入・借入どちらの場合でも付与されます。

COMPは Binance(バイナンス)や Coinbase でも取引可能です。

*ガバナンストークンとは、Defi のような分散型プロジェクトにおける意思決定時の投票権として機能します。Compound のようなプロジェクトは分散型であるがため、普通の企業のような取締役会などといった中央集権的意思決定機関が存在しません。
そこでCOMPのようなガバナンストークンを発行して、その保有者コミュニティがプロジェクトの将来についての意思決定を行うことができます。

   

利息について

ここで Compound の利息に付いて説明します。
従来の法定通貨(円やドル等)の金融サービスや銀行の定期預金などの場合、たとえ複利で利息が付くとしても、ほとんどが1年単位での利息付与となっています。

これに対して、Compound の利息は ”1ブロックごと” の複利で増加していきます。

”1ブロックごと” の意味
Compound はイーサリアムブロックチェーン上に開発されているため、イーサリアムのブロックが 1つ生成されるごとに利息が付く仕組みになっています。(”ブロックの生成” の意味が分からない方はここをクリック
ちなみにイーサリアムのブロックは約15秒ごとに生成されているので、Compound の利息も約15秒ごとに付与されます
 

もちろん、借入すると利息を支払わなければなりません。ただ、Compound の場合、借入したときにCOMPトークンが付与されるので、実質資産がプラスになるケースがあるのが面白いところです。

   

Compound を使うと出来ること

いままでの説明を踏まえると、たとえば Compound を使って以下のような運用ができます。

  Compound に担保としてETH(イーサリアム)を預け入れる
   → DAI を借り入れる → 他のサービスで運用する
   → cETHがもらえる → 一定の利率(複利)で利息が付与される
            → ユニスワップなど他のサービスで運用・売買ができる
   → 担保として預けたETHにも利息が付与される
   → COMP がもらえる(預入・借入の両方で)・COMPに利息が付与される

   

メリットと注意点について


メリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

・運用したい仮想通貨が不足しているとき、Compound で預入すれば、いまある仮想通貨を
 保持したまま、新たに仮想通貨を購入せずに入手することができます。

・また、保有する仮想通貨を利確すると日本では税金がかかります。
 しかし、利確せずに Compound に預入しておけば税金がかからない上に、
 金利がもらえます。


以下のようなリスクがありますので、注意してください。

・BSC や Polygon ネットワークには対応していません。
 最初にMetaMaskで接続するときは、注意してください。
 Compound が対応しているのは、Ethereum ネットワーク

・担保として預け入れた仮想通貨が清算されてしまうリスクがあります。
 Compound では一定の担保率が設定されています。預け入れていた仮想通貨の価格が
 下落するなどして、この担保率を下回ると、強制的に清算される仕組みとなっています。

 借入をするときには、 BorrowLimit(借入上限)が表示されます。この数値が100%を
 超えると清算(担保仮想通貨の没収)されてしまいます。
 たとえば、借りる時に付与された COMPの APY(年換算利率)の方が、支払うAPYよりも
 多かったとしても、その後、借りた仮想通貨の価格上昇、COMPの価格下落、担保に預け
 入れた仮想通貨の価格下落といった可能性があります。

 予期せぬ価格変動で担保が没収されないように、借りる時は多くてもMAXの80%位か
 半分程度にしておくのがいいでしょう。

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