Dai とは
- 米ドルに1:1でペッグ(固定)されたステーブルコインです。
- 1Dai ≒ 1USD になるように設計されています。
- 様々な仮想通貨を担保に発行されます。
(厳密には仮想通貨を担保にステーブルコインを借りていることになります。)
特徴・利点は?
- 分散型かつ*トラストレスのステーブルコイン*「トラストレス」とは、信頼を必要・前提としない概念。
公開されているコードにより自動化されており、全てのトランザクションが公開されているため、いかなる機関や第三者も信頼する必要がありません。 - 価格の安定性
なぜ『 Dai 』を借りるのか?
Defi で資金運用するには、ステーブルコインがあると便利です。
でも、ステーブルコインを買う余裕がない。そして、いま所有しているイーサリアムやビットコインは利確したくない。
こんなとき、イーサリアムやビットコインをそのまま自分のウォレットに保有しながら、これらを担保にDai を発行する(借りる)ことができます。
そしてこのDai をDefi運用に使うことができます。
また、借りたDai を返却して、担保にした資産を取り戻すこともできます。
リスクについて(過剰担保と清算)
仮想通貨は価格変動が激しいので、担保用資産の価値が暴落してもDai の価値を維持するために、あらかじめDai の発行時には過剰な担保を要求しています。
執筆時点では、イーサリアムを担保にDai を借入(発行)する場合、最低担保率が150%に設定されています。
たとえば、100Dai を借り入れるには、最低でも150ドル相当のイーサリアムを担保として、預け入れる必要があります。
そして仮に、担保としているイーサリアムの価値が暴落し、最低担保率を下回ってしまうと自動的に「清算」されてしまいます。清算とは、つまり担保没収です。
清算が行われると、自身の担保資産が取り戻せないだけでなく、「清算手数料」と呼ばれる罰金のような手数料を支払わなくてはいけません。
このような仕組みから、Dai を借り入れるときには最低担保率から幾分か余裕を持つようにすることが推奨されています。
上述した「最低担保率」「清算手数料」は、*Maker のガバナンスにより決定されます。
*Maker とは、Dai の発行を可能にしている、イーサリアム系の分散型プロジェクト。
*この記事を作成するにあたり、参考にさせていただいたサイトは以下の通りです。
初心者でもわかるDeFiプロジェクト「Maker」とは|特徴や仕組みを解説 ーCOINPOSTー
コメント